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石綿等が使用されている建築物、工作物又は船舶の解体等の作業をする方に必要な資格です。
[本講習は、労働安全衛生規則第36条37号に基づく特別教育です。]
石綿の危険性
石綿(いしわた)は、天然の鉱物性繊維です。
「せきめん」または「アスベスト」とも言います。
石綿は、繊維の長さが数ミクロンから数十ミクロンで、断熱性、耐火性、電気絶縁性、耐酸性、耐アルカリ性に優れているといった利点がある一方で、容易に飛散し、吸入されても石綿繊維は分解されず、肺の組織に刺さり、15年から40年の潜伏期間を経て、以下の病気を引き起こします。
・石綿肺(じん肺の一種):肺が線維化するもので、せき等の症状があり、重症化すると呼吸機能が低下します。
・肺がん:肺にできる悪性の腫瘍です。
・中皮腫(がんの一種):肺を取り囲む胸膜等にできる悪性の腫瘍です。
※これらの疾病は、石綿粉じんを少量吸い込んでも発症する可能性があります。
中皮腫とは?
石綿 体腔の内面を広く覆う漿膜に発生する腫瘍で、胸膜・腹膜および心膜から発生します。最も多いのが胸膜に発生する中皮腫です。肺がんと混同されることが多いですが、全く異なる疾患です。肺がんとの違いをミカンに例えて説明しますと、ミカンの房の実にできるのが肺がんであり、ミカンの房の皮にできるのが胸膜中皮腫だと考えるとわかりやすいと思います。
中皮腫は予後のよくない悪性腫瘍ですが、早期例であれば、ミカンの“房の皮”を剥ぐ手術(胸膜剥皮術)や、ミカンの実を根こそぎ切除する手術(胸膜肺全摘術)を行うことがあります。再発率が高いので、抗がん剤や放射線治療を行います。
石綿 体腔の内面を広く覆う漿膜に発生する腫瘍で、胸膜・腹膜および心膜から発生します。最も多いのが胸膜に発生する中皮腫です。肺がんと混同されることが多いですが、全く異なる疾患です。肺がんとの違いをミカンに例えて説明しますと、ミカンの房の実にできるのが肺がんであり、ミカンの房の皮にできるのが胸膜中皮腫だと考えるとわかりやすいと思います。
中皮腫は予後のよくない悪性腫瘍ですが、早期例であれば、ミカンの“房の皮”を剥ぐ手術(胸膜剥皮術)や、ミカンの実を根こそぎ切除する手術(胸膜肺全摘術)を行うことがあります。再発率が高いので、抗がん剤や放射線治療を行います。
石綿は、様々な用途に使用されてきましたが、石綿の使用量のうち9割以 上が建材に使用され、その他、シール材、摩擦材等の工業製品等に使用されています。また、石綿が含有された製品が多く生産され、石綿糸、石綿布等の石綿紡績製品、石綿セメント又はこれを原料として製造される石綿スレート、石綿高圧菅、石綿円筒等のセメント製品、住宅用建材、ボイラーの被覆、船舶用隔壁のライニング、内燃機関のジョイントシーリング、ガスケット(パッキング)等にも耐熱性石綿製品が用いられました。
なぜ今石綿が問題となるのでしょうか?
石綿は、建材としては昭和30年頃から使われ始め、ビルの高層化や鉄骨構造化にともない、吹き付け石綿は鉄骨構造物などの軽量耐火被覆材として昭和40年代の高度成長期に多く使用されました。近年、アスベストを使用した建築物の老朽化が進み、その解体・改修工事が、今後ピークを迎えるといわれており、その際、飛散するアスベスト粉じんによる解体等作業者の健康障害の発生が懸念されています。
解体作業時の留意点の例
作業計画や作業手順を決定し、作業員に説明する。 | 室内の壁面や床をシートで囲い、密閉化します |
散水などで石綿粉じんの発散防止をする。 | 適切な呼吸用保護具を使用します。 |